備龍会研修旅行の報告
5月29日・30日の二日間、備龍会の会員9名が参加し、京都・滋賀の歴史ある寺院を巡る研修旅行を行いました。仏教の教えに触れながら、会員同士の親睦を深める貴重な機会となりました。
移動と道中の楽しみ
今回の旅は、大型バンをレンタカーで借り、全員が乗り合わせて福山市から出発しました。同じ車で移動することで、道中も和気あいあいとした雰囲気になり、会話も弾みました。目的地へ向かう途中の風景を楽しみながら、旅の期待を膨らませました。休憩のたびに地元の名物を味わうなど、移動時間も有意義なひとときでした。
1日目 まず訪れたのは、京都の真宗仏光寺派本山仏光寺。親鸞聖人の門弟・真仏によって開かれた浄土真宗の寺院で、阿弥陀如来を本尊としています。歴史ある建築と静寂な境内が印象的でした。
続いて滋賀県の比叡山延暦寺へ。
天台宗の総本山であり、日本仏教の母山とも称される寺院です。伝教大師最澄によって開かれ、多くの僧侶が修行を積んできた場所で、荘厳な雰囲気に包まれていました。特に、現在改修工事が進められている根本中堂の姿を目にすることができたのは貴重な体験でした。平成28年度から約10年をかけて行われる大改修では、本堂の銅板葺きや廻廊の修復が進められています。工事の様子を間近で見ることができ、歴史的建造物が次世代へ受け継がれていく過程を実感する機会となりました。
2日目 まず訪れたのは本願寺八幡別院。コチラは本願寺第11代顕如上人が創建された如金台寺を前身としています。織田信長の寺地寄進により安土城下へ、その後、豊臣秀次の寺地寄進により現在の八幡城下に移されました。その後、八幡別院と改称され、今日に至っています。
最後に訪れは真宗木辺派本山 錦織寺。親鸞聖人が関東から京都へ戻る途中に滞在し、真宗念仏の教えを広めた寺院です。境内には歴史的な建造物が多く、親鸞聖人ゆかりの地として知られています。
研修旅行中は、美味しい食事を楽しみながら、会員同士の交流を深めることができました。移動時間も含め、終始和やかな雰囲気の中で過ごせたことが、旅の充実感をさらに高めました。仏教の教えに触れ、心を落ち着ける時間を持つことができた有意義な旅となりました。今後もこのような機会を大切にしていきたいと思います。