10月04日(水)に「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の第6回目の講座を開講致しました!
第6回目の講座では源信和尚を讃える文「報化二土正弁立」を中心にご講義を賜りました。
源信和尚は「専雑執心判浅深 報化二土正弁立」・・・「さまざまな行をまじえて修める自力の信心は浅く、化土にしか往生できないが、念仏一つをもっぱら修める他力の信心は深く、報土に往生できる」ということを明らかにされました。
「報土」とは真実のお浄土のことであり、阿弥陀さまが本願に誓われている称名(他力の念仏)をひたすらに修する人は、この「報土」に往生すると源信和尚はお示しになります。対して「化土」とは仮のお浄土であります。自力の念仏や諸善万行(様々な自力の修行)を行って往生を願う人は、自分の善根の可能性を信じており、それは即ち「あなたをそのまま救う」という阿弥陀さまの本願を疑っていることであります。故に源信和尚はそうした自力の人は「化土」に往生してしまうのだと戒められたのです。
けれども、この化土とは阿弥陀さまが自力の人を見捨てられているという事ではありません。あえて仮のお浄土をあらわすことで、対する報土(真実のお浄土)へと衆生を誘引してくださっているのです。南無阿弥陀仏。
当日は多くのご参加を賜りました。玉木先生におかれましても大変貴重なご講義を賜り、誠にありがとうございました。備龍会会員一同、深く御礼申し上げます。
次回の講座は【源空聖人を讃える文「選択本願弘悪世」を中心に】と題しまして、11月21日(月)に開催いたします。会員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております!