皆さん映画は好きですか?
私はよくSF系の映画を見ます。SFというとサイエンス・フィクションの略で近未来や宇宙など化学が発展した世界を舞台にしたジャンルです。 そこではタイムマシーンやワープ、量子コンピューターなど夢のような科学技術がたびたび登場します。
それらの技術は「量子力学」という分子や原子それらを構成する電子、例えば光など目に見えないものを扱った分野から成り立っています。
この「量子力学」について私自身もよくわかってはおらず、ましては理解できるものでもないのですが、いまや私たちの生活に欠くことができない重要なものにもなっています。
例えば、スマートフォンで画面に触れると画面が変わるという技術も量子力学から生まれたものですし、他にもコンピューターやDVD、デジカメなども量子力学の理論なしには存在していません。
「量子(りょうし)」というのはすごく小さな単位のことで、「粒子」であり「波」の性質をあわせもつ極小のものを「量子」と呼んでいます。
身近なところで「量子」は「光」と考えると少しわかりやすいかもしれません。「光」は、音と同じような「波」としての性質をもっているのですが、同時に「粒子」の性質をもっているというのです。
私がこの「量子」の性質として面白いと思ったのは、「波」の状態にあるときは目に見えない「物質波」として空間に広がり、人間が観測したとたんに波としての性質を消し「粒子」となって姿を現します。
つまり、人が見ていないときは姿がない「波」であり、人が見たとたんに「粒」として突然出現する。量子が状態を変えるのは「人間が観測しているか、していないかで決定する」というのです。
さらにはこの「量子」は私たちの常識では計り知れない奇妙ともいえる振る舞いをし、一つの量子が一瞬で遠い場所に同時に存在したり、テレパシーのように情報を伝達できたりと…、もう訳が分かんないですね。
それもそのはず、かの有名な天才科学者アインシュタインは「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う」という言葉を残していますが、その天才アインシュタインをもってしてもこの「量子」の不思議な性質は受け入れることができないと拒否しています。
シュレディンガーという有名な物理学者も、量子論の不可解な理論に思考実験をもって反論し、
「その理論だと一匹の猫が生きている状態と死んだ状態が同時に重なりあって存在するという現象が生まれるよ?そんなのおかしくない?」
と提案しています。 しかし、そんな到底理解できないような話が妥当とされるのが「量子力学」という不思議な世界で、多くの科学者が「誰も量子力学を理解できない」と公言しています。
現代は、科学も宗教も対立する時代ではなくなり、仏教が2500年も前に説いていたことに、科学が2500年遅れて追いついてきたと考えることもできます。 というのも、調べていくと量子力学と仏教思想は相通ずるところが非常に多いのです。
結局のところ私が何を言いたいのかというと、そんな人間の理解を超えた世界を2500年も前からすでに説いていた
「仏教ってやっぱり凄い!!」
ということです。
調べれば調べるほどに奥深い「量子力学」の世界! とても私には説明しきれないので、もし興味のある方はインターネットやyoutubeなんかでもたくさん解説がでていますので「量子力学」「量子力学 仏教」なんかで検索してみてください。
Let’s enjoy 仏教!!
筆者 田坂 礼人