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本願寺新報 令和3年10月20日号に”みのりせんべい”の記事が掲載されました。

おかげさまで、早速沢山の新規ご注文を頂いております!

新色が加わって、より一層華やかになった”みのりせんべい”

この機会に初めてご購入される方も、日頃よりご愛顧いただいている方も、是非今年の報恩講は【金色】【青色】【桃色】の三色の”みのりせんべい”でお荘厳をしてみてください。

 

”みのりせんべい”の詳細、ご注文はこちらのページから↓

みのりせんべい詳細&注文フォーム

※現在ご好評につき注文が増えております。発送までにお時間がかかる場合もございますことをご了承くださいませ。

「やさしく学ぶ正信偈」七高僧編

龍谷大学教授の玉木興慈先生をお招きして、平成29年より開講しております、備龍会主催連続講座「やさしく学ぶ〇〇」。今年度からは「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編(2年間で全8回)」と題し、11月2日(火)より開講いたします。従来は先生に備後教堂に来ていただいての対面講義でした。しかし今回からは感染症対策や受講のし易さを考慮し、会場を3つ(備後教堂・御調東組浄泉寺様・世羅組正満寺様)に分け、各会場にスクリーンを設け、先生には大学より生配信をして頂くという、新時代の講義形式で行います!どこの会場でも受講できますので、ご都合の良い会場にお越しください。申し込み・予約等はいりません。時代や国を越えて伝わって来たお念仏のみ教えを共に学ばせていただきましょう♪

心よりお待ちしております。

●YouTube等での配信は行いません。会場でのご受講のみとなりますことをご了承くださいませ。

日時

第1回】
2021年11月2日(火)
龍樹菩薩を讃える文「信楽易行水道楽」を中心に

【第2回】
2021年12月22日(水)
天親菩薩を讃える文「為度群生彰一心」を中心に

【第3回】
2022年2月16日(水)

曇鸞大師を讃える文「往還回向由他力」を中心に

【第4回】
2022年3月4日(金)

道綽禅師を讃える文「唯明浄土可通入」を中心に

●時間は各回全て13時半~16時(受付13時~)より開講です。 

会場

・福山 備後教堂
・尾道 浄泉寺
・世羅 正満寺

参加費

各回1000円

講師

龍谷大学教授 玉木 興慈 師
1969年大阪府に生まれる
現在、龍谷大学教授 文学部長
著書は『歎異抄のことば』(本願寺出版社、2015年)
現在、本願寺月刊『大乗』に「和のこころ」―親鸞聖人のご和讃―を連載中

“みのりせんべい”について取材を受けました!

9月1日より従来の【金色】パッケージに加え、新色【青色】【桃色】が登場し、改めて注目を浴びております”みのりせんべい”

新色発売日の9月1日にFMふくやまさんの取材を受けました。「みどりのオアシス」という番組の<それゆけ!レ・ビン号☆パートⅠ>というコーナーでご紹介していただきました。

レ・ビン号です↓こちらの「レ・ビン号」で現場に突撃取材するコーナーです。レッツゴービンゴなのか、レ・ミゼラブル的な「レ」なのか、憶測は飛び交いましたが車には「レディオBINGO」とありました!

取材を受けたのは備龍会前会長、山下瑞円氏。

以前、同じくFMふくやまの「お坊さんステーション」というコーナーにて、前会長が”みのりせんべい”の紹介をしたことをご縁に今回の取材につながりました。

”みのりせんべい”の歴史や、込められた思い。製造元への思い。真心こめて作られている”みのりせんべい”について、真心こめてお話されていました。

(余談)最近はスマホで生放送の取材ができるんですね!

今後も”みのりせんべい”を通して、仏様のお法(みのり)が伝わっていきますよう、会員一同精進してまいります。


”みのりせんべい”の詳細、ご注文はこちらのページから↓

みのりせんべい詳細&注文フォーム

そしてそして、その時のラジオの音源ございます。是非一度お聞きください↓

備龍会 2021.9.10

2021(令和3)年度 備龍会総会

6月23日(水)に備龍会総会を開催しました。今回も、Zoomを用いたWeb会議を導入し、教堂に27名、Zoomからは6名の会員が参加をしました。

会長挨拶

総会は、重誓偈のお勤めから始まり、会長挨拶の後、議題(9項目)についての審議に入りました。

総会資料

まず行事報告では、予定していた行事の半分以上が中止になったことが報告され、今回もコロナウィルスの影響を大きく受けた年度報告となりました。しかし、そのような中、オンラインによる仏教教養講座「withコロナの仏教談義」が無事成功したことは、大きな成果でもありました。また、重要議題である行事計画(案)と2021年(令和3)年度予算(案)については、案通りに可決され、行使されることに決定をいたしました。

続いて、各専門部(研修部、交流活動推進部、広報部、野球部、みのりせんべい会計、災害対策、浄土真宗青年僧侶連絡協議会)からの報告がありました。特に広報部からは、「みのりせんべいの価格改定と新色パッケージ販売」の決定に至る経緯説明があり、今後、新たなチラシの作成を行い、各寺院様や有縁の皆様に発送をもってお知らせする予定であるとの報告がありました。

総会の様子

最後の議題では、役員改選の審議が行われました。立候補者がいなかったため、推薦人数名による候補者の選出が行われ、総会にて田坂英尊会員が新会長に選任されました。今後、新会長のもと新執行部が形成され、備龍会が引き継がれていきます。また、新執行部任期中の2年後には備龍会結成50周年を迎えます。今後の活動に是非ご注目ください!

その名「備龍会」

先日のこと。
副会長(広報部長)からの一報。

「ずいえんさん、コラムの執筆お願いします。」
「執行部の任期も終わりですし、書いてください。」

彼との付き合いは学生時代から。過去私の方からたくさんの無茶振りをして来ました。断る理由が見つからず、

「オッケー、、、です。」


昭和48年6月に定められた備龍会の会則(目的)第二条には次の様に記されています。

この会は、教区内青年僧侶(二十〜四十五歳)相互の親睦交流をはかり僧侶としての自覚を高め、派内寺門内外の問題を研修し教法の弘通に資し相互発展に努めることを目的とする。

私が生まれたのは昭和54年の6月。その6年前に発会した備龍会。2年後の令和5年に結成50周年を迎えます。
これまで先輩諸氏が取り組まれた活動は数知れず。そのご功績をそれぞれの執行部が2年毎に引き継ぎ、移り変わる時代の流れに合わせて、より良い活動へと発展させ導いてこられました。試行錯誤の上築いてこられた伝統が今、この令和の時代に受け継がれています。
各種研修会や公開講座、特別養護老人ホーム「ふれあい」ダーナ活動等々、活動は多岐に渡ります。その中でも当会の代表的な活動の一つに、みのりせんべいの販売事業があります。

みのり煎餅

今から11年前、教区報という備後教区教務所発行の広報誌にみのりせんべいの特集記事を掲載することとなり、その際私が取材し、記事にしたものがあります。
少し長いですが、掲載されたそのままをご紹介します。ご一読ください。

もう一度申します。11年前の記事です。

備後教区報

最近「みのりせんべい」を食されただろうか。教区内を中心に多くの顧客を持つみのりせんべいだが、製造元の変更等により機材の整備が遅れ、ここ数年売り上げが伸び悩んだ。しかし、製造元のたゆまぬ努力により、製造工程を確立し、ようやく軌道に乗り始めた。みのりせんべいの現状を製造元にて取材した。

煎餅を焼く何とも言えない香ばしい、ほのかな香りが辺りに漂う。

ここは、福山市にある「しんふぉにい」の作業場である。ここで焼かれているのは、「みのりせんべい」である。決して広いとは言えない二部屋ある作業場で、効率よくみのりせんべいが焼かれ、確認作業の後、袋詰めにされていく。休日を除き、毎日午前10時から午後1時30分まで作業が進む。機械の温度調節等の理由で機械を停めることができないため、みのりせんべいの製造は交代制で休みなく続く。一回の製造工程に、みのりせんべいに焼き印を押す等の焼く作業、焼き具合の確認作業、袋詰めの作業に合計7名の方が携わる。作業場の中は高温で、夏場はかなりの重労働であることが想像できる。しかし、私語一つない厳粛な雰囲気の中で一つ一つ丁寧に仕上がっていく。みのりせんべいは、このような製造工程の上で作られている。

みのりせんべいの歴史を辿ると約30年前に遡る。教区内青年僧侶の会「備龍会」の発案で企画され、現在も備龍会事業の一環として教区内を中心として広く知られている。数年前までは長年にわたり「山口製菓所」により製造されていたが、店主がご高齢のためやむなく製造を中止することとなった。その後、いくつかの候補の中から、しんふぉにいに製造を委託することになり、現在に至る。

しんふぉにいは大阪の製菓所へ製造工程を学びに行かれ、みのりせんべい独特のサクサク感、香ばしい風味を研究された。しかし、しんふぉにいに製造が移った当初は製造ラインが一箇所しかなく、なかなか製造が追いつかず、しばしば各寺院等からの注文に対応ができない事態が起こった。また、みのりせんべい自体の味が変わった等の意見もあり、販売数を伸ばせずにいた。そのような厳しい状況の中、注文に追いつけなかった製造ラインは、同じく法人の作業場である「青葉」において、新たに機材を購入し、各寺院で主に永代経が勤まる4~6月、報恩講が勤まる9~12月あたりの、注文が殺到する時期にも対応できるようになった。

この様な状況を踏まえ、備龍会では新たな目標、試みを掲げる。例えば、現在では教区内での販売が中心だが、みのりせんべいを通して浄土真宗のお法りが広まることを願い、販売する範囲を拡大し、そのための広報活動を模索中である。また、各寺院での法要の供物として寺院関係者が利用しやすいように、パッケージ色のバリエーションを増やすこと、注文する側のニーズに応じた枚数、価格帯の変更なども検討されている。

現在の価格帯は別表を参照して頂きたい。申込み、問合わせは直接しんふぉにいまで。別途送料がかかるが、発送していただける。教務所でも申込み可能。先に述べた法要が多く勤まる時期で、注文数が多い場合はなるべく一か月前までには注文していただきたいとのこと。また、寺院名等をみのりせんべいに焼く場合の焼き印は、17000円前後で作製できる。お申し込みは直接しんふぉにいまで。

丁寧に、真心をこめて製造されているみのりせんべいには、昔も今も“ありがとう”“すみません”“どうぞ”と焼き印が押されている。何気ない言葉かもしれないが、現代の人々が忘れかけている言葉だろう。またパッケージには“身は食で こころは法で 生かされる”と記されている。私に真実の心を伝えてくれる“お法り”の種が、みのりせんべいには満ち溢れているように思えてならない。

(2010年発行『備後教区報』第136号)

過去の記事を長々と読んでいただきありがとうございました。こういった経緯の中、現在も社会福祉法人一れつ会しんふぉにいさんに製造を委託しています。

さて、記事の中で

“各寺院での法要の供物として寺院関係者が利用しやすいように、パッケージ色のバリエーションを増やすこと、注文する側のニーズに応じた枚数、価格帯の変更なども検討されている。”

とありました。

あれから11年。
平成27年に若干の価格変更がありましたが、パッケージ色のバリエーションを増やすこと等は時折話題に挙がっても、中々前に進みませんでした。そこには理由があります。当会の活動は多岐に渡る上、執行部は2年に一度体制が変わります。その都度みのりせんべい担当会員よりきちんとした報告は挙がりますが、しんふぉにいさんと当会双方で現状把握も含めて、じっくりと話し合いの機会を設ける余裕がありません。現執行部が2年前に引き継いだ当初も同様でした。

そこに訪れたコロナ禍。

昨年の3月から当会の活動の大半が中止を余儀なくされました。中止の決断に至るまで、開催を前提としての企画立案、検討etc.担当する各部長(副会長)、副部長、事務局長、会計、幹事、会員がギリギリまで思案し、奮闘してくれました。

新たな試みとして今年度の公開講座は、ZoomとYouTubeを活用してオンラインで開催しました。

冒頭の会則に則り、コロナ禍の厳しい状況で今我々に何が出来るのか。幾度となくオンライン会議を開き、話し合って来ました。

その結論が、

みのりせんべい事業の見直しでした。

しんふぉにいさんも交えて話し合いを持つ中に、現状をお聞きし、懸案事項であった消費税の増税、原材料の高騰に伴う価格変更、袋の新色パッケージについて検討することとなりました。

社会福祉法人一れつ会の相談役、しんふぉにい製造担当者、経理担当者の方を交えて、ソーシャルディスタンスに配慮しながら3回の会議を持ちました。先方のご事情や現状、製造くださる施設利用者さんのご様子等もお聞きして、話し合いが行われました。
当会が把握できていなかったことも多々あり、また当会の在り方、現状も改めて先方へお伝えすることが出来ました。

第3回みのり煎餅意見交換会

長々と書きましたが、結論を申します。

① 現行の3枚入りを2枚入りとすることにより、価格は据え置きとさせていただきます。
※2枚入りのサンプルを確認し、内容量としてもちょうど良い感じでした。

②現在のみのりせんべいパッケージ(袋)はそのままに、新色を2色追加します。 新色は、法要などの荘厳(供物のお飾り)に用いやすいことも想定しています 。
※味と風味はそのままです。

③販売方法については新執行部の意向を配慮し決定させていただきます。

このコラムを書いている現在、先方と詰めの段階を迎えています。6月中旬には、決定した詳細を正式にお伝えさせていただきます。

最後に、現執行部は今月の総会を持って任期満了となります。

コロナ禍において、結成50周年に向けて会員相互の親睦交流をはかれなかったこと、卒業される先輩方をきちんとした形でお祝いできなかったことが心残りです。
仕方のないことかもしれませんが、申し訳ない気持ちで一杯です。

この2年間、OB・現役を含めてたくさんの諸先輩にご助言や激励をいただき、大変心強かったです。
また、事務局長をはじめ、執行部、役員、幹事、会員それぞれが、責任を持ってこの状況下で奮闘、活躍しました。スマートな指揮を取ることが出来ない私を支え、個々のスキルアップを果たしてくれました。

この場でお伝えするのもどうかと考えましたが、心から厚く感謝申しあげます。

本当にありがとうございました。

そして、当会は2年後に結成50周年を迎えます。

備龍会結成40周年記念事業「お寺でフェスタ!」2013年 in 浄泉寺
備龍会結成40周年記念事業「お寺でフェスタ!」 2013年 in 浄泉寺

30代、20代に次世代を担う個性的で魅力あふれる会員がたくさんいます。今後の見通しを立てにくい状況下ではありますが、次の執行部を陰ながら支え、先輩諸氏、会員一丸となって周年行事を迎えたいと思います。

有縁の皆様、

今後とも備龍会へのご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申しあげます。

左から、研修部長:石川知全、交流活動推進部長:那須智雄、広報部長:川上順之、会長:山下瑞円、会計:柿原興乘、事務局長:島津慧

執筆者
備龍会第24代会長
浄福寺副住職
山下 瑞円

初参式

4月に入り、暖かく過ごしやすい日が増えてきました。日中は上着もいらないほどで、1歳の息子と遊んでいると少し汗ばむ日も増えてきたほどです。
実は、息子が生まれたら是非に…と思っていた”ある行事”をしたく、去る3月15日、京都の西本願寺へお参りしてきました。さて、ある行事とは?

そう、タイトルにある「初参式」です。

初参式とは生まれて初めてお寺にお参りさせていただき、阿弥陀様と御縁を結ぶ素晴らしい行事です。神社へお宮参りに行くように、お寺にも初参式に参るという行事があるのです。
本来であれば1歳前にご報告に行きたかったのですが、緊急事態宣言下ということもあり解除を待って1歳9ヶ月でのお参りとなりました。

本願寺に着いてまず驚いたのは…なんと人が少ないこと!いつもなら沢山の参拝の方や観光客の方がおられるのですが、海外のお客様の姿どころか日本の方々もほとんどいらっしゃいませんでした。コロナの影響とはいえ普段の様子を知っているだけあり、少し寂しい気持ちになりました。しかし、敢えて人が少ないタイミングで参るということは、生まれて間もない小さな赤ちゃんも安心して連れてこれる良い機会でもあると感じました。

まず、御影堂(ごえいどう)の左手、一番奥の龍虎殿(りゅうこでん)にて初参式の受付をします。周りを見渡すと私ども含め三家族が参られていました。お子様はベビードレスの上から産着、ご両親はスーツやワンピース等。初参式と言ってもどんな格好で行けばいいの?と思われがちですが、お宮参りに行くように初参式でも同様の格好の方がほとんどでしたので、どうぞ安心して参ってください。
受付の後は御影堂に案内していただき、お勤め・ご焼香・ご法話の順で進みます。一家族毎に分かれてご焼香をするので、そのタイミングで写真撮影も出来ました。終わってからは家族毎の写真も撮って貰えるのでカメラをお持ちの方は是非持っていくことをおすすめします!

しかし、大きくなってからのお参りはまた良いものでして、毎朝お仏壇に「なむなむ」と手を合わせている息子は御本尊の前でもしっかりと手を合わせ、頭を下げ、目をつむり、少し大きめの声で「なむなむ」と言ってくれました。ご焼香の際も慣れた手付きで自ら進んでやっている姿を見て、毎朝しっかりとお勤めしてくれているんだなあ。妻が進んでやってくれたおかげだなあ、ありがたいなあ。と妻と息子へ感謝の気持ちがこみ上げると同時に、そういった気持ちになれたのは一重に阿弥陀様との御縁あってこそだということを改めて感じることができました。

お式が終わり、後は記念品を頂くのかな?と思っていたら、なんと!書院や能舞台など普段入れない国宝や重要文化財の中を案内していただけました。成り立ち、どういう人物がどういう意図で作ったか、能舞台はここならではの〇〇で演者泣かせだった(〇〇は行ってからのお楽しみ)等、普段では知り得ないことを丁寧に教えていただき、子の初参式ではありますが、大人の私達もまた、多くのことを学ぶ大変素晴らしい時間を過ごすことができました。
お茶席では先程案内頂いた能舞台とは別の美しい能舞台を見ながら、銘菓松風と共に本願寺専用のお抹茶を、子どもはジュースを頂き、お式でのシャンとした気持ちを優しく解きほぐすことができました。その後、再び書院等を案内頂き、最後に記念品としてお念珠やお念珠袋等を頂いて終了となりました。

念願叶って参れたこともですが、息子はもうすでに阿弥陀様との御縁を毎日頂いていたこと、日々手を合わせて「南無阿弥陀仏」と称えていたことが今回のお式で生きてきたなあと嬉しく思います。
今回私どもは西本願寺に参る御縁を頂きましたが、遠方で行けないという方、ご安心ください。お近くのお寺でも初参式を受けることができますよ。ただ全てのお寺でやっているわけではないので、お世話になっているお寺がある方はそちらに確認されたり、また、お近くのお寺へ聞いてみられてはいかがでしょうか。生まれてすぐ阿弥陀様とご縁を頂くことは、またとない貴重な経験でございます。お子様はもちろん、大人にとっても大切なご縁になると思います。私自身この度の初参式に参らせていただき、改めて阿弥陀様とのご縁を仰がせていただく機会になりました。どうぞ初参式に参られてみてはいかがでしょうか。

執筆者 立神智弘

仏教教養講座「withコロナの仏教談義」

去る3月12日、毎年恒例の備龍会主催『仏教教養講座』を開催しました。この講座は広く多くの方に仏法に触れてもらいたいという願いのもと、年1回開かれている申込み不要・参加費無料の公開講座です。今年は新型コロナウィルスの影響により、先生のご厚意のもとYouTubeを用いた初のオンライン開催となりました。ご講師の龍谷大学教授 玉木興慈先生には、ご自身の研究室からライブ配信をしていただきました。また、教堂には、視聴する端末をお持ちでない方やインターネット環境が整っていな方が聴講できるように、大型のスクリーンを設置し、お参りをいただきました。

YouTube配信係

今回の配信は、Zoomミーティングで中継を結び、その映像をYouTubeで流すという手法をとりました。そのため、そのことに長けている会員が機材を教堂に持ち入り、配信係を担ってくれました。

会長挨拶リハーサルの様子

講座は、まず備龍会会長の挨拶から始まりました。会長は、初のYouTubeということもあり、少し緊張した面持ちで挨拶に臨みました。会長挨拶の後、いよいよご講義がスタート!初の試みであり、ドキドキした思いで始まりました。

本堂の様子

本年は『withコロナの仏教談義 共に生きる~私たちは何と共に生きるのか~』と題して、「共に生きる」ということを浄土真宗の立場からどのように考えていくことができるのかということを中心に、ご講義を賜りました。

そのなかで印象的だったのが、「共に生きる」という言葉は美しいけれども、果たして我々が実践できるのだろうかというご指摘です。
仏教学者の木村清孝氏の「争生」(living in battle) という言葉を紹介され、『共に生きるというのはとても美しい言葉だが、我々は美しい生き方ばかりできない。他者と争いながら生きている。自然を利用し、破壊し、また他の民族や部族と戦争を繰り返している。このような現実にも目を向ける必要がある』とご講義くださいました。

また親鸞聖人の

「小慈小悲もなき身にて
 有情利益はおもふまじ
 如来の願船いまさずは
 苦海をいかでかわたるべき」

というご和讃を通して、私たちは自分本位にしか生きることができず、思い通りに他の人々に寄り添ったり、他者を導くことはできない。それが人間の本性であるとお話しされ、そしてこのコロナ禍によって、その人間の本性が顕わになっているのではないかとご指摘くださいました。

コロナウイルスへの恐怖から、感染者に対する誹謗中傷、マスクをしない人への過剰な批判、自粛に反するような行動に対する常軌を逸した非難や批判、また偏見や差別など、まさに自分本位にしか生きることができない人間の恐ろしい本性が顕わになった姿ではないでしょうか。コロナと同じように恐ろしいものを内に抱えている我が身であり、自己中心的にしか生きていくことができない煩悩具足の私には「共に生きる」という生き方はできないのだという、その悲しい現実をしっかりと自覚することが大切だと思いました。

また「コロナが解決して、もう大丈夫だとなったとしても、必ずいのち終えていかなければならない。コロナが解決しても、解決しない死という問題がある。」とした上で、「私たちはいつ死んでいくかわからない。けれどもその私の死という問題を解決してくださるのが阿弥陀様のご本願である」と力強くお話しくださいました。

『蓮如上人が「朝には紅顔あって夕べには白骨となれる身なり」といわれるように、いつどうなっていくかわからないのが、私の命の姿である。けれどもいつでもどこでも、「あなたを必ず浄土に生まれさせ、仏にする」とはたらいて下さっている阿弥陀様がご一緒である』とお伝えくださいました。そして、浄土真宗で「共生」ということを考えるなら、「私がだれかと共に生きるということでなく、阿弥陀様が私と共に生きてくださっている」と考えることができるとご講義くださいました。

煩悩を抱えた私は、本当の意味で他者との「共生」は難しいのかもしれません。しかし、一人、一人のもとにいつでも、どこでも、共に生きてくださる仏様がいらっしゃる。その仏様のお慈悲をそのまま受け止めさせていただき、お伝えさせていただくことが、肝要であると教わったように思います。

質問タイム

本年は新たな試みとして、ご講義の後に先生と対談させていただく時間を設けました。 対談の時間では、会員からの質問やYouTubeのコメント欄からいただいた一般参加者様からの質問に、ご丁寧にやさしく答えてくださり、 大変有意義な時間になりました。
「コロナ禍の大学の様子はどうですか?」「若い学生の価値観を教えてください!」「先生のご自坊の様子はどうですか?」など、講義の中では聞けなかった質問が飛び交い、終止和やかな雰囲気で進められていきました。また、大学の生徒さんについて、「寺族ではない生徒さんの中に、4年間浄土真宗の授業を聞き続け、卒業の頃には、“浄土真宗っていい教えですね”と言ってくれる生徒さんがいる。人生のなかでつまづいたときに、少しでも思い出してくれたらいい。そんな思いで大学で講義をしています」というお話もしてくださいました。

例年とは異なる形での開催になりましたが、100名を超える程のご参加を賜りました。大きなトラブルもなく無事に終えることができほっとしております。誠にありがとうございました。また玉木興慈先生におかれましては、ご多用のところ大変貴重なご講義をくださり、心より有り難く存じます。備龍会会員一同深く御礼申し上げます。
尚、この度のご講義を、3月31日までの期間限定で、YouTubeにてアーカイブ配信を行っています。当日、参加できなかった方、是非ご視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=KLhRezktXJs

仏教教養講座「withコロナの仏教談義」

年に一度、備龍会が開催している参加費無料の仏教教養講座!
今年度は、新型コロナウィルス感染拡大により、動画共有サービス「YouTube」を用いた生配信にて開催します。ご講師は、龍谷大学教授 玉木興慈先生。講題は「共に生きる~私たちは何と共に生きるのか~」です。
長きにわたるコロナ禍で、多くの方が不安を抱えながらの生活をしいられています。この度、備龍会では、このような状況だからこそ、多くの方にお念仏の教えに出遇っていただきたい!そんな思いで、仏教教養講座を開催いたします。
場所を問うことなく誰でも自由にスマホやタブレット、パソコンで視聴することができます。また、視聴するための機器をお持ちでない方やインターネットの環境が整っていない方に限り、備後教堂にお参りいただき、大きなスクリーンで聴講することができます。
皆様のご参加、心よりお待ちしています。


日時

令和3年3月12日(金)
13:30~16:30

参加方法

①YouTube(ユーチューブ)
YouTubeにて「備龍会」又は「withコロナの仏教談義」で検索
https://www.youtube.com/watch?v=KLhRezktXJs にアクセス

②備後教堂(本堂の大きなスクリーンで聴講)
視聴するための機器をお持ちでない方、又はインターネットの環境が整っていない方に限ります。13:00から受付。
アルコール消毒をおき、本堂は席の間隔をあけ、休憩時には換気をするなど、感染対策を行います。また、参拝者はマスク着用をお願いいたします。

講義資料

講義資料PDF

参加費

無料 ※申し込み不要

講師

龍谷大学教授 玉木 興慈 師
1969年大阪府に生まれる。
今年4月より龍谷大学文学部長就任予定
著書は『歎異抄のことば』(本願寺出版社、2015年)
現在、本願寺月刊『大乗』に「和のこころ」―親鸞聖人のご和讃―を連載中

≪訂正とお詫び≫
仏教教養講座の案内文面におきまして、講師のプロフィールに「昨年より龍谷大学文学部長に就任」とありましたが、「今年4月より龍谷大学文学部長就任予定」と訂正いたします。
講師の玉木先生、並びに学校法人龍谷大学にご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申しあげます。

日程

13:00   受付(教堂に参拝される方)
13:30   開会式
13:40   講義 ①
14:25   休憩 
14:35   講義 ②
15:20   休憩 
15:30   先生への質問タイム
16:15   閉会式
16:30   解散

演劇部という世界

「部活何やってたん?」
「演劇部やで」
「じゃあ泣いてみてや!」
演劇部でしたというと、大体聞かれます。演劇部といっても泣く練習なんてしたことありません。ドラマや映画を見ていると、よくあんなに涙が出るもんやなーと逆に感動します。やっぱりプロは凄いですね!!

 私は高校の時、演劇部に所属していました。演劇部っていうと、マイナーなためあまりピンとこないと思います。そんな演劇部の世界について、ご紹介いたします。

 演劇部では、「発声」「台本読み」「劇練習」と大まかに分けて練習をしていました。この中でも、「発声」は体力づくりと活舌、羞恥心の克服を兼ねた基本中の基本の練習でした。「あめんぼ赤いな あいうえお~」などが有名ですが、私がいた演劇部では江戸しりとり唄の「牡丹に唐獅子」(コラム最後に掲載)というものを毎日やっていました。毎日やっていると不思議なもので、1ヶ月経たないうちに何も見なくてもできるようになります。こういった発声練習を部室だけでなく、校内や学生が行き来する自転車置き場や校門でやるので、皆からジロジロ見られます。大体の部活もそうだったと思いますが、慣れるというのは結構大切ですね。

 毎日の練習は、もちろん上手くなるためですが、やはり大会で優勝するためでした。「演劇部って大会あんの!?」とよく驚かれますが、もちろんあります。演劇部では、年2回春と秋に大会があります。春大会は新入生にとっての初舞台です。私も初めての舞台はめちゃくちゃ緊張しました。初めてのセリフは鳩時計のモノマネだったことを覚えています。ただ、春大会は順位を決めるわけではなく、他校との合同鑑賞会のようなものでした。
代わって秋大会は、全国に約2000ある演劇部の頂点を決める大会です。県大会で1位になると、全国を9つに分けたブロック大会、そこで1位になると全国大会に進めます。上演時間は60分以内、装置の設置から退去の時間は30分以内と定められています。1秒でも超えると失格です。ブザーが鳴り、幕が上がると客席の顔は見えません。これまで練習してきた通りに、流れを乱さず演じていきます。それでも想定外のアクシデントやちょっとしたミスは起こってしまう時があります。そんな時、顧問の先生の言葉が頭の中で流れます。「アクシデントというものは、気を付けていても起こってしまいます。その時はその時。焦らず落ち着いて、身を任せない。」今でも先生の言葉が残っています。

 演劇部は、「one for all, all for one(一人は皆のために、皆は一人のために)」を体現した部活であると先輩から教えられました。演劇は、皆と共に同じ舞台に立ち、その場でしか感じられない一瞬が詰まった60分間を過ごすことができる世界だと思います。演じた役は、そのほとんどが現実にもあるような人々ばかりでした。でも、その時々で異なる自分自身を作り上げることができました。熱くて楽しく、当時の私にとって一番大切だった演劇部という世界でした。

執筆者 窪田滋弘

2020(令和2)年度 Web全体会

12月23日(水)に備龍会全体会を開催しました。例年であれば、備後教堂の清掃奉仕や忘年会なども合わせて行いますが、新型肺炎コロナウィルスの感染が拡大しているため、全体会のみ開催しました。今回も、Zoomを用いたWeb会議を導入し、行事報告や行事予定、各部門からの報告など円滑に進めていくことができました。

行事報告では、第13回~15回「やさしく学ぶ正信偈」講座が中止されたことが報告されました。会長からは、この中止理由について、参拝者と会員の安全が十分に確保することができない状況のなかでは、開催を踏み切ることはできなかったという趣旨の説明がありました。

また、各部門からは以下の報告がありました。

・広報部
みのり煎餅の新色パッケージについて。お荘厳に映えるお飾りとして幅広く使ってもらえるよう、現状のパッケージに加え、新たに二色を追加することに決定した。現在、サンプルを発注している状況。

・研修部
参加費無料で開催している仏教教養講座について。コロナ感染状況を鑑みた上で、オンライン講義に絞って検討していく方向。

・交流活動推進部
老人ホームでのダーナ活動(奉仕布教)について。再開の目処が全くたっていない状況。

・みのり煎餅
売上状況について。コロナで減少していた売上が8月-11月にかけて前年と変わらない注文をいただき、回復傾向である。

・災害対策委員
本年7月の九州南部・熊本近隣での豪雨災害支援金について。熊本教区へ備龍会から支援金を送付。

コロナ禍で色々な制約があるなか、様々なことを模索し取り組んでいくことを会の中で確認できた全体会となりました。まずは、みのり煎餅の新色パッケージ追加!乞うご期待ください!