夏の思い出

今日は8月31日

小学生の時、夏休み最後の日は大体やらずに溜めてた宿題を徹夜でやっていた・・・

そして今、コラムの原稿締切り日(本来は28日)を忘れてて焦って書いている・・・

小学生の時から全く進歩していない※※BRK63の新「仏6(交流活動推進部長)」になった阿部です。
さて、夏休み時期は「お盆参り」が忙しい時期でもありますが、土曜学校や日曜学校(小学生対象の子供会)をしているお寺などでは、『サマースクール』を行うお寺もあります。

 

お寺の『サマースクール』とは?

 

夏休みに小学生対象で、お寺に半日~1泊して、お勤めしたり、お話を聞いたり、みんなでゲームをして遊んだり、色々な事を見て聞いて体験を通じて「助け合う心」や「感謝(ありがとう)の気持ち」や「やさしい心」を学んだり、「仏様(南無阿弥陀仏)」とのご縁をいただく行事。

以前は私のお寺でも日曜学校をしており『サマースクール』もしていたのですが、前住職(父親)が倒れた時から行われなくなりました。

また、近年地域の過疎化が進み子供が少なくなってきたので難しいと周りからも言われてたのですが、小さい時からお寺に馴染んで欲しいと思い、私が住職になった次の年から『サマースクール』をすることにしました。

『サマースクール』といってもお寺によって行う内容がかなり違い、子供たちとゲームをして遊ぶのが中心のお寺様や、遊ぶだけじゃなくクラフト等の体験学習もさせるお寺様などいろいろあります。

私のお寺ではゲームなどは殆どせずに体験学習が主で「何でも体験してみる」というコンセプトで、何でも子供達を中心にしてもらうことにしてます。

 

ちなみに今回はこんな感じでした。

受付

レクリエーション(正しい合掌・礼拝の仕方や、お経の練習など)

開会式(お勤め・挨拶・諸注意など)

夕食準備(今回はBBQだったので)

男の子は炭に火をつけたり
(「あつい~」と叫びながらもみんな一生懸命うちわで火をおこす)

 

女の子は食材を切ったり
(「危ないって!これどう切るの!?」と必死な女の子)

 

BBQ後はキャンプファイヤー

みんなで輪になり「キャンプだホイ」「燃えろよ燃えろ」を歌ったり

 

みんなで花火をしたり

 

お寺に一泊して

朝は地域の人とラジオ体操

 

朝ごはんとお勤め前に本堂を掃除する
(「お腹すいた~先生まだ!?」と言いながらもしっかりお掃除してくれました)

朝ごはんを食べたら

夏休みの宿題などお勉強

そして今回のクラフト体験学習は「お念珠づくり」

仏様にお参りする時に必要な仏具であること等を話して開始

みんな自分の好きな色の珠を選んで紐を通して房を編む
(「紐が親玉にうまく通らない!」とか「先生、紐が思うように編めない!」と大人も子供もみんな真剣)

苦労しながらもなんとかみんな完成♪
(世界でたった一つのオリジナル念珠)

本堂を片付けて閉会式

お供えのお菓子「おさがり」を配る

待ちに待った「そうめん流し」と本堂内で「スイカ割り」
(「取れんかった~もっと流してー!」「ゼリー流してー!」など色んな声が飛びう)

※地域ふれあいの会(老人会のようなもの)と合同で行うので『サマースクール』閉会式が先になるのですが・・・

最初の年は参加する子供も9名と少なかったですが、5年目(5回目)を迎えた今年は24名(外孫さんも多いですが)とかなり増えました。

 

 

『サマースクール』を通じて

普段子供達がしないような事や、クラフト体験学習では毎回オリジナルのものを創る過程で「自分の思い通りにはいかない」とか、周りの友達との協力などを通じて自分中心ではないと少しでも感じてほしいな~と思います。

しかし、実際は子供達の質問や行動は毎回私を育てて(気づかせて)くれる事が多かったり、お手伝い下さる仏教婦人会さんなどがいてくれるからこそやれるんだと思います。

「おかげさま」「ありがとう」と今後も続けていきたい大事な行事。

 

「昔お寺で鬼ごっこして走り回ったの面白かったよ。」

「お寺でやったキャンプファイヤーってすごかったから今も覚えてるし、子供にも体験してもらいたい。」

「お経長くて正座で足しびれて立てんかったんよね。」

「必ず夕食がカレーだったわー」

「初めてお寺(本堂)に泊まったの怖かったけど、友達とずっと話してて楽しかったの覚えてるよ。」

 

『サマースクール』に参加してくれてる子供の親御さん(私と同年代)が、境内を走り回る我が子を見ながら、昔の日曜学校に来てた時の事を思い出しながら話してくれた。

 

お寺(仏様の前)でしか味わえない

「夏の思い出」

ありますか?

つくってほしいです。

 

筆者  阿部 司苑