「備龍会レポート」カテゴリーアーカイブ

備龍会からの行事・活動報告。

備龍会結成50周年記念大会を開催しました

去る4月20日、福山ニューキャッスルホテルにて、備龍会結成50周年記念大会を開催しました。

大会のテーマは「みのりの友50年、そしてこれから」です。

そこには備龍会が親鸞聖人のみ教えに学びながら、和気藹々と触れ合えるお念仏の仲間としてのつながりを大切にしてきたこと、そしてそのつながりを広げ伝えていくための新たな歩みにしたいという願いを込めました。

記念法要では、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年に際し制定された『新制 御本典作法』をお勤めしました。

導師 河村祐昭(23代会長)

素晴らしい仏華を生けていただきました。
備龍会が企画する「みのりせんべい」も映えてます!
https://biryukai.net/?page_id=92

親鸞聖人の仏華は「松一式」という立華式で、ひと際手間暇がかけられて最上のお敬いでよろこびを表しました。

会員による雅楽が奏楽され、優美で温雅な音色がお供えされました。

記念法話 山下瑞円(24代会長)

続いて、記念法話をいただきました。
親鸞聖人、そして備龍会を導いてくださったご縁の皆さまへの感謝の思いを、大切に大切にかみ締め、言葉一つ一つを確かめ深めながらのお取次ぎでした。

備龍会会長 田坂英尊

法要後の記念式典では、備龍会会長田坂英尊の挨拶、備後教区教務所長岡嵜秀恵様、宗会議員那須英信様よりご祝辞をいただきました。

♯鏡開きしました

式典のあとは祝賀会へと移行します。

50周年記念事業部部長 伊川大慶

50周年の記念事業として製作した「お聴聞手帖」の紹介をさせていただきました。
https://biryukai.net/?page_id=3511

50周年版行部部長 枝廣大智

備龍会のこれまでの歩みをまとめて、プレゼン形式で紹介しました。懐かしい写真や、巧みな話術により会場は大爆笑でした。


ダンス部オーディションによりセンターを勝ち取った3人

備龍会現役会員と飛び入り参加で盛り上げてくださったOB会員様

コントやフラッシュモブ要素を盛り込みながらのキレキレのダンスや、回顧映像を流しながら50周年実行委員会で結成したバンドの演奏でめちゃめちゃ盛り上がりました!!

さいごに、50周年副実行委員長の那須智雄がきっちりとした挨拶で締めて閉会となりました。


この記念大会は、新型コロナウイルスの心配がまだ残る中での企画でありましたので、備後教区内の身近な関係者のみで、感染対策を施しながらの開催となりましたが、“みのりの友”と一緒に喜び合える、楽しくて嬉しくて、とにかく“ 有り難い” と感動するひとときでした。

最後になりましたが、ご協力いただきました皆さま、様々なご無理を聞き入れてくださったホテルの皆さま、本当に本当に有難うございました。

尊い歩みを示してくださった御導きに感謝しながら、私たちはこれから新しい備龍会の一歩を踏み出してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いします。



親善グラウンドゴルフ大会を開催いたしました♪

3月31日に備龍会主催で備後教区親善スポーツ大会(今年はグラウンドゴルフ大会♪)を府中桜が丘野球グラウンドにて開催いたしました。沢山の方にご参加をいただき、とても充実した楽しい一日になりました。

開会式↓

豪華景品も用意いたしました!グラウンドゴルフはどんな世代でもプレイできるのが魅力ですね♪

全部で8ホール!初めての人もすぐに慣れて、ホールインワンも出ましたよ!

昼休みはカレー!十分に用意したつもりがおかわりの列で早々に底をつきました。
みなさんの食欲を侮ってました…。来年はもっとたくさん頼んでおきますね。

食後、子供達はアトラクションでお楽しみです♪


パラシュート発射!誰がパラシュートをとれるかな!そして、参加してくれた子どもたちにはお菓子のプレゼント♪

後半戦開始!

 

得点集計の待ち時間に、出来立てポップコーンと色付き綿菓子を自分で作って子どもたちのテンションはマックスに!!

 

ここ最近はコロナの影響もあり、中々会うこともできず、ゆっくりお話できなかった方々とも、懇親を深めながらプレーすることができました♪参加してくださった皆様誠にありがとうございました。また来年もお楽しみに☆

南無阿弥陀仏☺

第28回浄土真宗青年僧侶連絡協議会 全国大会 in 出雲

2月21、22日と2日間にかけて浄土真宗青年僧侶連絡協議会の全国大会が島根県出雲市で開催されました。
テーマは「和をもって貴しとなす~神々の国にも念仏の息吹~」です。

備龍会からは11名の参加で、車乗り合わせで出発しました。

道中は大雪です。

 

午後からの開会式だったので、昼食にみんなで出雲蕎麦を食します。
会長が絶賛おすすめの「羽根屋本店」へ向かいます。

【羽根屋のこだわり】
江戸時代末期に創業。大正天皇をはじめ、数々の御皇室の方の御食膳に供する光栄に浴し、地元は勿論、遠来の御客様にも大変好評を得ております。 代々受け継いだ伝統を重んじ貫くことを基本に、新しいものも取り入れ、美味しいそば作りのため日々努力しています。地元の素材を生かした地産地消のそば作りをしています。(羽根屋HPより)

 

天ぷらそばをいただきました。
めちゃくちゃ美味しいです。
出雲蕎麦羽根屋さん、本当に超絶おすすめします!

お腹も満たされ会場へ移動です。

会場は出雲ロイヤルホテルです。外観写真を取り忘れたのでHPより拝借しました。寒い中、担当の山陰教区青年僧侶の会 楽法会さんが外でお出迎えをしてくださっていました。

 

北海道、東京、高岡、安芸、四州、備後が現地で参加し、オンラインでも参加できるように配慮してくださいました。

 

初日は今井雅晴先生(筑波大学名誉教授、東国真宗研究所所長)の講義です。「親鸞聖人と神々の信仰」をテーマに、関東での親鸞聖人の念仏布教、関東の神社との関わり、またゆかりの人物や地についてスライドを用いてやさしくお話しくださいました。

 

二日目の朝はお勤めに続いて、講談師でもある武田正知先生の講談法話?から始まりました。
妙好人の話をもとに、臨場感溢れる話術に引き込まれました。

 

ご講義は神 英雄先生(島根地理学会会長、妙好人伝研究者)です。
妙好人と『妙好人伝』の変遷と、出雲の妙好人についてお話をいただきました。先生の優しい人柄と、随所に妙好人愛が溢れ出ていました。

休憩中に著書を求めて販売受付に行きましたが、残念ながら売り切れになっていました。
あとで先生が気さくに話しかけてくださったのでそのことを伝えるとびっくりされて、

「うそでしょ!全部売れたの?うそでしょ!?全部?うそでしょ!結構持ってきたのに足りなかった?悪かったねぇ。ほんとに全部?」

と何度も驚かれていて思わず笑ってしまいましたが、著書を読んでみたいと思うほどに参加者の心に響くご講義でした。

最後に、錦田剛志先生(島根県神社庁参与、出雲市万九千神社宮司)をお招きしてのパネルディスカッションが行われました。
普段なかなかお聞きすることができない神道のお話を聞くことができました。こうやって神道の方とも交流をしながら、お互いのことを知る時間を設けることがこれからもできたらいいなぁと思います。

「お聴聞手帖」も抜かりなく販売させていただきました。

お聴聞手帖 | DRAGON JOURNAL on Web (biryukai.net)

このたびは、まだコロナの心配が残る中でしたので懇親会はできませんでしたが、3年ぶり?に全国の仲間と直接お会いすることができて嬉しかったです。

至るところに配慮とこだわりを感じる大会でした。
山陰教区楽法会さまには本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」第8回レポート

龍谷大学教授の玉木興慈先生をお招きして2021年度より開講しております、備龍会主催連続講座「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の最終講座を12月19日(月)に開講致しました。

講座前のお勤め

第8回目の最終講座では「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の締め括りとして第1回~7回の講座内容を振り返り、七祖が示された御教えを改めて学ばせて頂きました。

また講座の後半では「正信偈」の「弘経大士宗師等 拯済無辺極濁悪 道俗時衆共同心 唯可信斯高僧説」の語句より、七祖を敬われた親鸞聖人のお心をご講義賜りました。

今回は玉木先生に備後教堂までお越しいただきました!

備後教堂は最後の講座ということや、3年ぶりに先生と直接お会いすることができたこともあり、終始感動的な雰囲気に包まれていました。

講座が終わる時間が近づくにつれて、だんだんと胸に込み上げてくるものがあり、最後は先生への感謝の思いから会場にはあたたかい拍手が響き渡りました。

受付の様子

帰りに、最初からずっと参加していたという方が「いつも本当に楽しみに受講していました。素晴らしいご縁でした。有難うございます」と丁寧に声をかけてくださいました。こちらこそ、本当に有難うございました!

正満寺さまの本堂

正満寺会場は一面の雪景色、会場内はストーブを焚いても肌寒いくらいでしたが、当日は多くのご参加を賜りました。

正満寺さまの会場風景

熱心にメモを取られている方も大勢おられて、私たちも襟を正される思いでした。しかし決して堅苦しい雰囲気ではなく、時折り先生のお話に笑いが起こったりと、皆さまとても楽しそうに受講されておりました。

浄泉寺さまの本堂

浄泉寺会場には浄泉寺仏婦の参加者が多く、講座の前後や休憩時間にはワイワイと楽しそうな声が聞こえてきました。

浄泉寺さまの会場風景

また休憩時間には浄泉寺様のトイプードルたちが駆け回って、受講者の皆様に可愛がられるという光景もあり、会場はアットホームな雰囲気に包まれていました。

本講座をもって「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の全8回の講座は終了となります。思い返せばコロナウィルスの感染対策として始まった新時代の講座形式でしたが、開講日には3会場共にとても多くのご参加を頂きました。この講座形式だったからこそ、会場に足を運ぶことのできた方もおられたことと思います。玉木先生におかれましても毎々大変貴重なご講義を賜り、誠にありがとうございました。備龍会会員一同深く御礼申し上げます!

「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」第7回レポート

11月21日(月)に「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の第7回目の講座を開講致しました。

パソコン上にはこのような形で表示されます!

7回目の講座では源空聖人(法然聖人)を讃える文「選択本願弘悪世 」を中心にご講義を賜りました。今回も玉木興慈先生のご講義を備後教堂、御調東組浄泉寺様、世羅組正満寺様の3会場に設けたスクリーンに映す形式で行われました。

浄泉寺様の会場風景です
受講者の皆様に支えられて、連続講座も今回で7回目!
正満寺さまの会場風景です。当日も多くのご参加を賜りました

正満寺会場は昨日振った雨の影響で境内が少しぬかるんでいましたが、当日は暑過ぎず寒過ぎず、清々しい秋空のもと開催することが出来ました。

ストーブを灯すと少し暑いくらいでした

さて7回目の講座を持ちまして七高僧のご講義を7名全員分賜りましたが、「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の連続講座は引き続き第8回目の講座を開催いたします。

次回の講座は【親鸞聖人に学ぶ私の「正信偈」「道俗時衆共同心」を中心に】と題しまして、12月19日(月)に開催予定です。そして、次回は玉木先生に京都より福山の備後教堂にお越しいただいての開催となります!

直接玉木先生の講義を受講希望の方は是非備後教堂にてご参加ください。もちろん世羅会場と尾道会場でも開講予定でございます。会員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」第6回レポート

10月04日(水)に「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の第6回目の講座を開講致しました!

浄泉寺様の会場です

第6回目の講座では源信和尚を讃える文「報化二土正弁立」を中心にご講義を賜りました。

源信和尚は「専雑執心判浅深 報化二土正弁立」・・・「さまざまな行をまじえて修める自力の信心は浅く、化土にしか往生できないが、念仏一つをもっぱら修める他力の信心は深く、報土に往生できる」ということを明らかにされました。

「報土」とは真実のお浄土のことであり、阿弥陀さまが本願に誓われている称名(他力の念仏)をひたすらに修する人は、この「報土」に往生すると源信和尚はお示しになります。対して「化土」とは仮のお浄土であります。自力の念仏や諸善万行(様々な自力の修行)を行って往生を願う人は、自分の善根の可能性を信じており、それは即ち「あなたをそのまま救う」という阿弥陀さまの本願を疑っていることであります。故に源信和尚はそうした自力の人は「化土」に往生してしまうのだと戒められたのです。

けれども、この化土とは阿弥陀さまが自力の人を見捨てられているという事ではありません。あえて仮のお浄土をあらわすことで、対する報土(真実のお浄土)へと衆生を誘引してくださっているのです。南無阿弥陀仏。

当日は多くのご参加を賜りました。玉木先生におかれましても大変貴重なご講義を賜り、誠にありがとうございました。備龍会会員一同、深く御礼申し上げます。

次回の講座は【源空聖人を讃える文「選択本願弘悪世」を中心に】と題しまして、11月21日(月)に開催いたします。会員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております!

「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」第5回レポート

2022年7月4日(月)13:30~16:00

三会場にて「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」が開講されました!

各会場の様子を直撃してみます☆

まずは福山会場「備後教堂」から!

 

備後教堂玄関です♪
受付の様子です♪
感染対策としてお名前等をご記入いただいております。
スクリーンにて!受講。新時代の講義形式!
会長挨拶も備後教堂からお送りしております♪j

さぁ!次は尾道会場「浄泉寺」さんを見てみましょう♪

浄泉寺さんのご本堂です♪
講義は会館にて♪
玉木先生がお出迎え☆
受付の様子です☆
今回は善導大師のみ教えを学びました!
参加してくださる皆様の御熱心なお姿にいつも頭が下がります!

では最後に、世羅会場「正満寺」さんをみてみましょう♪

正満寺さんへの参道
世羅の甲山にある、正満寺さんです
受付の様子♪
世羅近郊の方々がお参りされます!
会員と先生との質疑コーナー☆
涼しい風が吹き抜けるご本堂♪
次回は源信和尚のみ教えです♪
次回は10月4日(火)です♪皆様のご受講お待ちしております!

令和4年度備龍会総会を行いました♪

去る令和4年6月16日(木)15時より令和4年度備龍会総会を開催いたしました。昨年度行事報告や、今年度行事計画などを決める一年で一番大切な(緊張する?)会議です。

執行部による最終打ち合わせ
ぞくぞくと会員が集まってきました

はじまりはいつも勤行です
議題に入りました。会長田坂も真剣です
前会長山下による監査報告
みのり煎餅担当、浄青僧担当、広報担当、研修担当、交流活動担当、野球部やフットサル部、様々な部門からの報告がありました
久しぶりに30名を超える参加があり、会員のエネルギーを感じる総会でした
小休憩Part.1
小休憩Part.2

そして、実は、なんと来年2023年に備龍会は結成50周年を迎えます!!

記念の年を迎えるにあたって様々なプロジェクトが進み始めております。今後、またこちらのHPなどでもお知らせいたしますので乞うご期待!!
最後の会長挨拶 50周年にむけて会員一同盛り上げていきましょう!
今年度で退会の阿部先輩。今までありがとうございました!これからもご指導の程よろしくお願い申し上げます!!!!

というわけで、来年2023年は備龍会は結成50周年を迎えます。

様々な事業を進めてまいりますので、なにとぞ、ご協力、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

以上、総会レポートでした♪

備龍会主催 中四国野球大会レポート♪

備龍会には、現役備龍会員とOB会員30人程で結成される備龍会野球部があります。
素人から甲子園を目指していた元高校球児までいる、野球と飲み会を愛してやまない団体です。
春に中四国地区、秋には全国区の浄土真宗僧侶が集っての野球大会があります。
備龍会野球部の目標は、中四国大会、全国大会制覇です。

コロナ禍により2020年春の中四国大会~2021年秋全国大会まで全て中止となりましたが、2022年5月17日に3年ぶりに備龍会主催の中四国大会が行われました。
コロナ禍中に一新したユニフォームに身を包み、久しぶりの大会ということもあり、やる気に満ちた大会となりました。

参加チームは、コロナ禍ということもあり例年よりも少ない、
備龍会、安芸教区、山口教区、山陰教区四州教区合同チームの4チームとなりました。

元本願寺野球部に所属されていた備後教区教務所長による始球式、
引き続き第一試合にもDHで出場していただきました。
カープファンとのことで、カープのユニフォームでの参加です。

トーナメント方式での大会、1回戦はVS山陰四州合同チーム
備龍会はエースが登板し、6-0での完封勝利。
ファインプレーも連発した引き締まった素晴らしい試合運びでした。

そして決勝戦はVS安芸教区
よく練習試合もする相手で、手の内もわかりきっているライバルです。
備龍会の先発は荒れ球持ちの豪速球が持ち味の若手のホープ
しかし事件は試合開始後すぐに起こりました。
エラーエラー四球
あれよあれよと大ピンチ
気づけば2失点
よく2失点で抑えたという所
しかし完全に流れは安芸教区へ
最終的に2-7にて完敗

悔しかったですが、久しぶりに試合が出来た喜びもあり、いい大会となりました。
この敗戦を糧に全国大会では優勝じゃい!

「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」 第4回を開講致しました!

5月25日(水)に「やさしく学ぶ正信偈 七高僧編」の第4回目の講座を開講致しました。ご講師の龍谷大学教授 玉木興慈先生にはご自坊の本堂からライブ配信をしていただき、その映像を備後教堂、御調東組浄泉寺様、世羅組正満寺様の3会場に設けたスクリーンに映す形で進行致しました。

当日の講座風景

第4回目の講座では道綽禅師を讃える文「唯明浄土可通入」を中心にご講義を賜りました。

道綽禅師は中国が陳(ちん)であった時代にお生まれになりました。その時代は武帝による苛烈な仏教弾圧が敷かれていた時であります。そして隋(ずい)が陳を滅ぼして中国を統一した時期に、道綽禅師は慧瓉禅師の教団に加わり、師のもとで持戒・座禅し、空の智慧(さとり)を得ようと実践されました。故に道綽禅師は「禅師」と呼ばれています。

慧瓉禅師の没後は教団を離れ、48歳の時、玄中寺(曇鸞大師により創建された寺院)に遺されていた曇鸞大師の碑文に出あわれます。そのお言葉に感銘を受けられた道綽禅師は浄土教に帰依されました。

道綽禅師は「道綽決聖道難証 唯明浄土可通入」・・・「(末法の時代においては)聖道門の教えによってさとるのは難しく、浄土教の教えによってのみさとりに至ることが出来る」ことを明らかにされました。ここで注意しなければならないのは、道綽禅師は決して”聖道門の教えを否定されたわけではない”という点です。道綽禅師は聖道門の教えは正しい教えであると認められた上で、しかしながら機根(人間の性質)の衰えた末法の世の衆生には、その聖道門の 教えはあまりに難しく、正しく実践することが出来ないのだと説かれたのです。

そして、そうした末法の衆生が救われる道として、阿弥陀さまの修められたあらゆる功徳が具わった名号を一筋に称えることをお勧めになられました。その仏道こそが南無阿弥陀仏のお念仏であります。南無阿弥陀仏。

コロナウイルスの影響が冷めやらぬ中、当日は多くのご参加を賜りました。玉木先生におかれましても大変貴重なご講義を賜り、誠にありがとうございました。備龍会会員一同、深く御礼申し上げます。

次回の講座は【善導大師を讃える文「善導独明仏正意」を中心に】と題しまして、7月4日(月)に同3会場にて、同じ講義形式で開催いたします。連続講座ではありますが、講座毎にテーマも違うため、いつからでもご参加いただけます。特に今回の講座では世羅組正満寺様の会場では新しく参加してくださった方が沢山いらっしゃいました。

会員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております!